So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン
前の30件 | -

今月のWindows updateとAdobe製品の脆弱性 [セキュリティ]

日本時間の毎月第二水曜日はWindows updateの日。
そして大抵セットで、Adobe製品のセキュリティアップデートが来る。

毎月のことだが、今月も緊急性の高い脆弱性の修正が来ている。

7月のMS月例パッチが公開、脆弱性53件を修正 - 「緊急」は17件
http://www.security-next.com/095589

「Adobe Acrobat/Reader」に51件の深刻な脆弱性 - あわせて100件以上を修正
http://www.security-next.com/095582

「Flash Player」にセキュリティアップデート、深刻な脆弱性を解消 - 悪用は未確認
http://www.security-next.com/095575


Windowzはもちろん、AdobeのPDF Reader と Flash Player は市販されるパソコンのほとんどに入っている危険なソフトウェアだ。

過去にこれらが原因となった被害は非常に多く、Flashに関しては主要なブラウザで基本はOFFとなっているほど危ないプログラム。にもかかわらず、PFD Readerは特に企業向けのパソコンでは必須であるし、Flashはブラウザで様々なメディアコンテンツを楽しむ人には必ず必要なモノである。

正直な気持ち、こんな事にいちいち気を遣うのは時間の無駄であると思っている。

だが、これが強要される社会が今の現実である。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

AMDのZen、中国に売られる [セキュリティ]

GIGAZINのこの記事によると、AMDは中国企業と合弁会社を設立し、中国企業によってEPYCのコピーが生産される事になった模様である。

AMDのZenマイクロアーキテクチャをベースに中国メーカーが「Dhyana」プロセッサの生産を開始
https://gigazine.net/news/20180710-hygon-dhyana-x86-processor-amd/

法的な問題を回避しているとはいえ、x86マイクロアーキテクチャの知的財産権とZenコアの知的財産権を中国に売り渡した事は間違いなく、AMDの正気を疑うのは私だけではないだろう。


ただ一方で、商売としては間違っていないのかもしれない。
この事によってAMDは大きな金銭的利益と、中国市場への影響力を得ることが出来ると思われるからだ。

だが私には、AMDが近視眼的な決定をしたように思えてならない。

日本の多くの技術がそうであったように、事実上盗まれて中国の物にされてしまうのは目に見えているからだ。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

iP4100が壊れた [トラブル]

今日、長年使い続けていたCanon製インクジェットプリンタ、iP4100が壊れた。

買ってから約14年ほど使い続けたが、最期はあっけなかった。

印刷をしようと電源を入れると、電源ランプが点滅して印刷が出来ず、点滅パターン(燈五回の後緑一回)を調べるとヘッドエラー。自力での修理は無理と判断し、廃棄を決めた。


このiP4100、私にとっては最後のCanon製インクジェット。
これを買った当時までCanon信者であり、その後、今に至るまでCanon製には「駄目の烙印」を押し続けているので、Canon製インクジェットが優秀だったと思える最後の機種であった。

インクの偽造判定チップが搭載されていない最後の機種でもあり、使い勝手は非常に良かったので残念だ。

ちなみに現在はブラザー信者で、FAXはブラザーの複合機を使っている。

当面はこちらで印刷をするか。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

EUV量産一番乗りは三星か [ハードウェア]


完成に近づいた、SamsungのEUVリソグラフィ採用7nm半導体量産技術
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/1130163.html


この記事を読むと、EUVを用いた半導体の量産は韓国の三星(SAMSUNG)が一番乗りになるようである。

とはいえ、EUVを用いるのはリソグラフィ工程の一部である模様。

何故ならEUVはいまだ完成の域に達しておらず、リソグラフィ工程の全てに用いる事は生産工数の上昇になるだろうし、微細化の率が低い中間層から上層までの配線層などには既存のArF露光で十分という事情もあると私は推測する。


記事にもあるように、EUVのメリットはArFと比べて回路が設計図通りに出来る事にある。

なのでArFの場合回路の変形を見越した設計にしなければならないが、EUVではその必要性が無い。

これによるメリットは記事に色々書かれているので、それを読めばEUVが如何に画期的な技術なのか理解できよう。


それにしても10nmの時もそうだが、三星は何故これほどまでに最新製造プロセスの量産化が早いのだろうか。

IntelやTSMCなどと比べて量産の規模が少ないというのが関係しているのか。

それとも半導体製造への投資規模がIntelさえをも上回っているからなのか。


パクリ上等の会社とはいえ、ある程度確立された技術を収益に転換させるその技術力は本物であるようだ。



nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

VEGA20はPCIe 4.0に対応するというウワサ [ハードウェア]


今日、いつも愛読させていただいている北森様の記事にこんなものがあった。


“Vega 20”はPCI-Express 4.0に対応するかもしれない
https://northwood.blog.fc2.com/blog-entry-9420.html


以下記事からの抜粋


“さらに、AMDGPU Linux driverの記載によると、“Vega 20”はPCI-Express 4.0の記述があったという。”


という事で、Vega20はPCI-Express 4.0対応の線が浮かび上がった。

記事ではまた、同時期に出るとされるZen2もPCI-Express 4.0対応の可能性が書かれている。


これらの情報をあわせると、Vega20とZen2は共にPCI-Express 4.0対応という事になり、一応の辻褄は合う。

何故ならプラットフォーム側が対応しないのにGPUだけ対応しても無意味だからだ。


とはいえ、過去に私が書いた通り、PCI-Express 4.0対応へのハードルは低くないはず。

今回の情報が本当だとしても、2020年のPCI-Express 4.0への対応はサーバー向け製品のみになる可能性はあると思う。


参考:


今年出るとされた7nm VEGAは、一般人に無関係だった
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-06-15-1

PCI Express 4.0 は何時から使えるようになるのか
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-06-22



nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

so-net blog ssl化で [雑談]

以前より告知されていた事だが、So-net blogが今日から、漸く常時SSLしたらしい。

が、その所為でいきなりBlogの管理画面を出せなくなった。

曰く、サーバーのなんとかがループしているとかなんとか。


そしてこの記事を読むと。

【重要リリース日時決定】常時SSL化(https)
https://blog-wn.blog.so-net.ne.jp/2018-06-12


“キャッシュの影響で閲覧できない場合がございますが、キャッシュをクリアしていただくことにより解消します。”


という事でブラウザのキャッシュをクリアしたが、やはりエラー。

仕方が無いので、ブラウザに保存されているSo-net関係のクッキーを全て消した。
ほんの数個かと思ったら、かなりたくさんあって少々不快になった。

しかしその結果、正常に管理画面が出た。

私と同じ問題に遭った人はどの程度居るのか。

もしかするとSo-net blogをやっている人全員だろうか。

その中で、自力で解決出来た人はどれほど居るのだろうか。


それはともかく。

記事内の、自分の記事に対するリンクの修正が面倒すぎる。

もう放置したい。

まあ、やれる範囲で直しておくか。


nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

銅線が骨粗鬆症のように [ハードウェア]


現在の最先端IT技術は、二桁ナノメートル(大量生産では現在10nmが最先端)という極めて微細化の進んだ半導体製品の上に成り立っている。

もし微細化がここまで進まなければ、計算能力・コスト・消費電力の全てが足枷となって、スマートフォンも存在しなかった可能性がある。

そして現在、一般的なデスクトップパソコン用のCPUでも最先端は14nmであり、1~2年先は10nmや7nmでの製造が控えている。


このような現状で、素人の私は半導体製造の微細化に係る最大の足枷が、シリコンの板に光で回路を焼き付ける「リソグラフィ」の問題だと考えていた。

微細化の進んだ回路を作り上げるのに、1ミリの千分の一のさらに千分の一単位、ナノメートルの領域で正確に光を当てる部分と当てない部分を作り出し、光硬化樹脂の覆いで必要な部分が残るように処理し、不要な部分を科学的手段で取り除くという処理を繰り返すのだが、光が当たる部分と影の部分との境界がボヤけると回路を正確に作る事が出来ない。

しかも、現在はもはや普通の光の波長よりも微細な回路なのでただ単に光を遮るだけではダメで、そのために微細化技術の開発にはとても多くのお金と時間が必要になっている。

こうした問題を克服するため、より波長の短い光である「極端紫外線」を使ってCPUなどを製造する技術が開発されつつあるが、今の所この技術が量産品に使われた例を私は知らない。


ところが。

微細化が進むと内部の配線も当然に細くなるが、その配線に使われる金属、現在は銅だが、これの結晶の大きさとの絡みで極端に電気抵抗が増えたり、“エレクトロマイグレーション”という、金属に電流が流れると(以下Wikipediaからの引用)“電気伝導体の中で移動する電子と金属原子の間で運動量の交換が行われるために、イオンが徐々に移動することにより材の形状に欠損が生じる現象”が起きて、段々と配線がスキマだらけのボロボロになってしまうという事をつい最近(というか2~3日前?)知った。

コバルト金属が引き起こす20年ぶりの配線大改革
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/1128069.html

その結果電流(電気信号)の流れが悪くなったり、最悪配線が切れたりするそうだ。電流が上手く流れないようになれば当然信号が正しく伝わらないのでエラーとなり、例えばCPUならばその時点で動作しなくなる。

もちろん、今までもエレクトロマイグレーションは普通に起きていたが、今まではそれほど大きな障害ではなかったようだ。しかし半導体製品の微細化が進むにつれ、この問題が大きな注目を集めるようになった。


しかしこの問題を解決する新しい手段を開発したというニュースを今日見つけた。

銅配線の微細化に伴う最大の課題を解決する、ナノ秒パルスのレーザーアニール技術
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1128982.html

この記事によると、それはレーザーで銅配線を一瞬加熱する事で結晶のツブの大きさを人工的に大きくする技術で、これにより配線の電気抵抗を下げ、エレクトロマイグレーションによる銅の流出まで減少させるというものらしい。

この技術が出る前は、銅よりも結晶粒の大きなコバルトというレアメタルを配線に使う手段が考えられていた。
が、素人でもわかる事は、コバルトは銅よりも電気抵抗が高く、値段も高いという事。使用量が少なく、配線の長さも短いのでこれらの問題の影響はそれほど大きくはないようだが、出来れば値段が安く、より電気抵抗が少ない材料の方が都合が良い。

当然、この技術は空気中でただ単にレーザーを当てれば良いわけではない。(空気中でそんな事をすれば逆にただでさえ細い配線が酸化して余計に細くなったり、或いは熱で蒸発してしまうかもしれない)

要はリクツは簡単でも望みの効果が得られる条件は極めて限られるため、暗中模索でこれを探り当て、さらにこれを実験室での成果で終わらせるのではなく大量生産で使える技術として確立しなければならないわけで、素人が普通に想像出来るようなシロモノではないのだろう。


この件について、少なくとも私は材料について多少の知識を持っていて、加工や熱処理の知識もあるので記事の内容を理解出来るが、そうで無い者にとってはチンプンカンプンかもしれない。

そんな人は、まずは電流が流れると金属は骨粗鬆症のようになる、と思えばいい。もちろん目で見える大きさの金属では目に見えるような変化など千年かけても起きないが、配線の太さが髪の毛の太さよりもさらに千分の一ほどの細さになれば、数年とか数十年という単位で少しずつそれが進行し、配線が切れる場合もあるというわけだ。

これを防ぐには、元々砂を固めたような構造の金属結晶を、一旦溶かして砂粒よりも大きな結晶の連続にする。これが記事に書かれている技術の本質である。リクツはともかく金属配線の骨粗鬆症は結晶が小さいほど進行が速いので、結晶が大きければ進行を抑え、ついでに結晶が大きいほど電気抵抗が減るので信号の通りも良くなると。

素人は、この技術に付いての理解はこの程度で十分だと思う。(それ以前に素人はこんな技術の理解など不要だろうが!)



nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

PCI Express 4.0 は何時から使えるようになるのか [ハードウェア]

昨年私はこんな記事を書いた。

PCI Express 4.0遅延の影響
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2017-06-09

記事の内容は、現在パソコン用に普及しているPCI Express(以下PCIe) 3.0がすでに帯域不足になっているためPCIe 4.0が早く出て欲しい、という趣旨だが、PCIe 4.0の規格自体は2017年10月、無事に公開された。

だが規格が決まったところで、それが実際の製品となって出回らなければ始まらない。

過去、パソコン用のこうした規格の多く(例えばUSBとか)は規格策定の前に製品が出始め、動作が不安定だったり使い物にならなかったりなのを一般の消費者が我慢して使う事で問題点が洗い出されて、安定した製品が作れるようになるとサーバーで採用という流れが結構あった。

ところが最近、この流れが逆転する事が増えた。
何故なら、近年の高速化した各種デバイスやインターフェイスは、初期の段階ではコストがかかりすぎてパソコン用には使えない事が多いからだ。

これは、古くからはLANの規格がそうだし、最近ではDDR4メモリなどもそうだ。

そしてPCIe 4.0も、始めはサーバーに採用されるようである。


SamsungがPCIe 4.0対応のSSD「8TB NF1 SSD」の量産開始を発表
https://gigazine.net/news/20180622-samsung-kicks-off-8tb-nf1-ssd/


この記事はPCIe 4.0そのものの事ではないが、これに対応したNF1 SSDが量産開始という事は、サーバーの方でもすでにこれに対応した機器が少なくとも生産開始されているという事だ。

恐らく規格策定がほぼ終わった昨年中にもう量産前の試作機が完成していて、テストもツメの段階だったのだろう。


だが、一般消費者向けの製品の話はまったく聞かない。

これは要するにコストの問題だ。
まだ不安定な要素を抱える新製品は、安定性を得る為に「高コストな設計や部品」を使って製造せざるを得ない。現在特定用途のサーバーは社会インフラとして必須であり、日々増え続けるデータの処理を少しでも速く安く行うため、機器への投資はどんどん行う必要があり、PCIeのような規格も半ばコストを度外視したものが許容される。

一方でパソコン用は価格が安い事が最も重要。
LANの1000BASE-Tが、ギガビットLANの規格策定後何年も後にやっと出来上がって、その後も時間をかけてゆっくりパソコン用に降りて来たように、PCIe 4.0もパソコン用として採用されるまでにはまだそれなりの時間がかかる。


正直な話、私は素人なのでPCIe 4.0が何時どうなるかなどまったくわからない。

だがこれまで培った経験と知識から、デタラメよりは多少マシな予測くらいは出来る。

というわけで私のカンでは恐らく、PCIe 4.0はDDR5とほぼ同時期に一般のパソコン用に降りて来るだろう。

これはマザーボード全体の生産コストが最終的にどうなるか、が最も影響を与えるわけで、信号の周波数が高いDDR5の問題が解決出来るのならば、PCIe 4.0の方も解決できるのではないか、と思うからだ。

そのDDR5の採用時期は、私の予測では2021年後半以降という事になっている。

DDR5は何時から使えるようになるのか?
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-05-06-1


ただ一方で、シリアルバスのPCIeとパラレルバスのDDR5ではかなり事情が違う事を考慮しなければならない。

シリアルバスの方がコストダウンは楽なはずなので、PCIe 4.0の方が多少早く出る可能性はあるという事だ。


いずれにせよ、PCIe 4.0が一般のパソコンで採用されるには、まだ少し時間がかかるだろう。



nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

2018年のル・マン24時間耐久レースに強い違和感 [クルマ]

2018年のル・マン24時間耐久レースは、結果だけ見るとトヨタが初の総合優勝を果たした記念すべきレースだった。

私はこれを喜びたいという気持ちを一応は持っている。なにしろ日本車が総合優勝するのは1991年のマツダ以来2度目だし、日本を代表する自動車メーカーのトヨタがこれまで一度も優勝した事がない事実は不自然でさえあると思っていたからだ。


だが、今回のトヨタ初優勝を素直に喜べない気持ちが、喜びたい気持ちを遥かに上回っている。


今年のル・マンはかなり異常だ。

いや、ここ数年異常であったものが極まった、というべきかもしれない。

私はモータースポーツが好きで、私自身もレース参戦経験があるほどなのだが、レース引退後は隠居のジジイ的な状態で、外部の情報にほとんど興味を持てなくなった。だがしかし、それでも時折各方面のレースに関する情報を目にすると火が付き、ネットで情報を漁ることがある。


近年、ル・マンに違和感を感じ始めたのは何時からだっただろうか?
消えかかった断片的な記憶をかき集めると、レギュレーションにハイブリッド車両が追加された頃からだったように思う。

そしてその違和感を最も強く感じたのは2017年。あれ?ル・マンてこんなだったっけ?と思った。

違和感の最大要因は参加チームの内容。
最高峰のLMP1に、メーカーワークスがトヨタとポルシェしか居ない事だった。

しかもプライベーターを含めてたったの6台。内3台がトヨタという異常事態に、「ああ、ル・マンはもうダメだな」という感想が沸き起こった。

さらにワークスマシンを3台もエントリーする必勝体制のトヨタの、あまりに不甲斐ないレース内容。結果じゃない、あくまでレース内容だ。リタイヤの理由とか考えても、これまで勝てなかったトヨタはチームとして全然成長していない(というか劣化している?)と思った。

そしてさらに、トヨタ離脱による下位クラス(LMP2)のトップ激走と、修理で1時間以上もピットの中に居たポルシェの逆転優勝。

そのうえ完走した上位10台の内8台がLMP2で表彰台2位と3位もLMP2、というトンデモない事態に。

・・・ああ。こんな事ってあり得るのだろうか。

何かおかしいよ。


そして今年。2018年のル・マンも、去年と同様どころか、それ以上におかしい。

今年はなんとワークス参戦がトヨタのみ。

レギュレーション変更でLMP1クラスの参加台数は一気に10台まで増えたが、トヨタ以外の全てがプライベーターという内容に、ポルシェ離脱の理由もなんとなく理解出来る気がする。言葉にすれば「ここではもうやる事が無い」といったところか。

この10台の中、ハイブリッドはトヨタが走らせる2台のみであるが、今年のレギュレーションはハイブリッドが非常に不利な燃料規制が行われている。何故規制がハイブリッドに対し厳しくなったのかといえば、それは開発力(≒資金力)の差から来る競争力の差を平準化するためだ。

ハイブリッドのエンジンは開発力のある一部自動車メーカーにしか、競争力(解りやすく言えば馬力が高くて燃費が良く壊れないこと)のあるエンジンを作る能力が無い。環境問題の取り入れによって導入されたハイブリッドだが、ことレースとなると公平なルールとは言えなかったわけで、これがLMP1衰退の一因である事は間違いない。

そこで、ハイブリッドではない、安価で誰でも買える市販のレース用エンジンを使うプライベーターが、1台何億円(年間の維持費含む)もするハイブリッドエンジンを使う巨大自動車メーカーのチームと競争出来るようにレギュレーションの変更を繰り返した結果、こうなったわけだ。

だがそれによってか、自動車メーカーのワークスチームのほとんどが撤退して、残るはワガママお坊ちゃん率いる世界一金持ちのトヨタのみになってしまった。他のメーカーは厳しいレギュレーションに適合した、競争力のあるハイブリッドエンジン開発を継続する金も意義も失ってしまったからだ。(金は主に2014年のディーゼルショックによって。)

しかもいつのまにか、かつてメーカーワークスを退けて優勝するほどの力を持っていたプライベーター達も消えている。残るその他大勢の、ルール変更でなんとか競争力を得たチームとルール変更に合わせて急造されたクルマの組み合わせは、厳しいレギュレーションで競争力を減少させたトヨタにとってでさえ像と蟻のケンカであり、敵ではなかった。

そして当然のトヨタ総合優勝。

競争相手が自分達よりも遅いのだから、競争するまでもなく自動的に勝てるレースなのだ。 (トヨタが本気で競争するとどうなるかは昨年までの結果を見れば明らか)

コレって素直に喜べるのか。

私には、トヨタは一人でレースに出て、一人でゴールしたようにしか見えない。


もちろん、ル・マンがそんなに簡単ではない事を私は知っているし、LMP1に参戦するプライベーターのチームだって素人ではないしチームとしても強豪である事も知っている。だがそんな彼らが足元にも及ばないほど、トヨタは資金が潤沢で人もクルマも充実している上に経験も積んでいる(なにしろポルシェと対等に戦える力があるのだ)から、表向きはどのように見えたとしても今年のル・マンLMP1クラスは事実上トヨタだけが走っていたレースだったのだ。

これはポールトゥウインかつワンツーフィニッシュという結果から、そして後続との周回差が大きく開いている事からも理解出来ると思う。(というか、もう他のチームはトヨタに勝てないのわかっているから、最初から相手にしていなかっただろう。)


トヨタは始め、今年のル・マンに出るつもりが無かったという。だが世界耐久レースに参加する顔ぶれとポルシェの離脱は、トヨタのル・マン初優勝が約束されているようなものだった。

そしてこの状況でル・マンに出てしまうトヨタが情けない。

私個人としては、競争相手が居ないとわかった時点で出ることをやめて欲しかった。競争相手が存在しないレースで勝利したとしても、その勝利に価値など無いからだ。(まあ、無知で愚かな人々を喜ばせ、集金に利用する事は出来るだろうが)

地面に落ちたモチを拾って食う。これは、王者トヨタがするべきことではなかったはずだ。



参考:

List of 24 Hours of Le Mans winners
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_24_Hours_of_Le_Mans_winners

2015 24 Hours of Le Mans
https://en.wikipedia.org/wiki/2015_24_Hours_of_Le_Mans

2016 24 Hours of Le Mans
https://en.wikipedia.org/wiki/2016_24_Hours_of_Le_Mans

2017 24 Hours of Le Mans
https://en.wikipedia.org/wiki/2017_24_Hours_of_Le_Mans

ACO、トヨタ優位のEoTを認めるも、シーズン中の修正は「いつでも可能」
http://www.as-web.jp/sports-car/368969?all

ル・マン24時間のフルエントリー発表。(2017年)
http://www.as-web.jp/sports-car/121397?all

【順位結果】2017ル・マン24時間 決勝総合結果
http://www.as-web.jp/sports-car/133298

第86回ル・マン24時間レース エントリーリスト<LMP1&LMP2>
http://www.as-web.jp/sports-car/370401/2

【順位結果】2018ル・マン24時間 決勝結果
https://www.as-web.jp/sports-car/380946?all



nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

次期主力ブラウザ [ソフトウェア]


FPW_dt0.jpg

Firefoxがまったく新しい設計となり、生まれ変わってもう9か月ほどだろうか。

そのおかげで私が愛用するアドオンの半分以上が利用できなくなり、その後仕方なくFirefox 52をベースとするESR版を使い続けている。

だがそのESR版も今月いっぱいでメンテナンス期間が終了し、私の使いたいアドオンが利用不可能な、設計の変わった新しいFirefoxがベースのものになってしまう。


一応、今年の3月頃にはFirefox互換ブラウザの内、Pale MoonとWaterFoxを試用したりもしたが今一つ使い勝手が悪く、今日まで移行を先延ばしにしてきたが、もうそろそろ決めなければならない。

セキュリティリスクをそのままにして現在のFirefox ESRを使うか、それとも他の互換ブラウザに移行するのか。


現在私の使うFirefox ESRは、基本全てのJava scriptを無効とし、広告の類も禁止に設定され、Flashも当然OFFになっているため、一定のセキュリティ対策にはなっていると思う。だがブラウザ本体の脆弱性を突かれたらこうした対策も無意味になる可能性が高い。

一方他の互換ブラウザも、メンテナンスが何時まで続くのかという不安と、本家のFirefoxより脆弱性対策が遅れがちという問題がある。
さらにアドオンの互換性やユーザーインターフェイスの違いといった問題もあり、単に移行といってもそのハードルは低くない。


という事で、改めて現在のFirefox ESR(Firefox 52.8.1)と、Pale Moon、WaterFoxの3つを比較してみた。

比較条件として、インストールするアドオンを全て同じものにし、同時に開くタブの内容と数も全て同じにした。

なお、インストールしたアドオンは「Firebug」「Noscript」「μBlock Origin」「UnMHT」「Tab Mix Plus」の5つ。


以下は比較の結果。


・ユーザーインターフェイスの使いやすさ
 使い慣れた本家のFirefoxが当然に最も使いやすい。次いで本家のデザインを踏襲する
 WaterFox。そして最後はPale Moon。Firefox52 ESRとは違うUIには慣れが必要だ。

・アドオンの互換性
 当然に本家のFirefoxがトップ。次がWaterFoxで、最後にPale Moon。
 WaterFoxは旧い仕様のアドオンをサポートすると正式に表明しているだけあって、何も
 問題は起きなかった。一方Pale MoonはFirebugとUnMHTについて最新のバージョンが
 インストールできず、それぞれ1.12.8.1と7.3.0.5.1の古いバージョンをインストーるせざる
 をえなかった。さらにNoScriptに問題があるとして警告が表示されてしまう。
 それら以外は特に問題は見当たらなかった。

・動作の軽快さ
 最も軽かったのがPale Moon。次に軽かったのは本家Firefox、最も重かったのはWaterfox。
 本家とPale Moonは体感でそれほど大きな差はないが、Waterfoxははっきり重いと感じた。
 それは消費するメモリの量にも表れており、内容の同じ十数個のタブを開くと、Pale Moonが
 342MB、本家が417~441MB、WaterFoxは509MBとかなり大きな差となっていた。

FPW_mem.png

・移行の手間
 移行自体が発生しない本家が当然一番良い。次がインストーラで一括移行できるWaterFox。
 最後のPale Moonは、ブックマークだけでなくアドオンやクッキーなども含めて全て最初から
 入れなおしになるため非常に面倒だ。Profilesフォルダを移植すれば良いという情報もあったが、
 問題が出た場合結局は最初から全部入れなおす事になるので、今回は避けた。


以上の結果から、それぞれの環境はそれぞれに長所と短所があり、どれが一番良いのか結論を出すことが難しい。
が、今後のセキュリティリスクや使い勝手などを考えるとWaterFoxが一番良いと思った。

動作の軽さを考えるとPale Moonが一番良いのだが、アドオンの互換性の悪さが痛い。それにUIもFirefox 52に最も近い事から、操作の習得に必要な時間も節約できる。なによりもFirefoxの設定や保存されたクッキーなど、ほとんどがそのまま移行出来るのがいい。

動作の重さについては、パソコンのマシンパワーで解決すればいい。メインのパソコンは当然に問題にならないし、テストに用いた2nd PCは少なくとも6年以上前の古いパソコンなので、こちらはRaven Ridgeにでも更新しよう。メモリも4GBから8GBに増やせば、メモリ消費量の問題も解決出来る。


というわけで今後はWaterFoxを使う事に決定。
使い込んでいく内に何か問題が出なければいいが、とにかくこれで行くしかない。



nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

今年出るとされた7nm VEGAは、一般人に無関係だった [ハードウェア]

先日私は「AMDの7nmチップは今年出る」というような記事を書いた。

実際のそれはたしかにAMD製のGPUであったのだが、生産はGFではなくTSMC。

そのTSMCは今、世界中からのラブコールに押しつぶされんばかりの状態で、全ての受注に対し十分な生産が出来ない状態であり、その生産容量の多くは最も重要な顧客であるAppleなどに割かれ、主にGFでチップを生産するAMDにまで回される事は無い。


このような背景があってなのか、一般消費者向けのビデオカードとして生産されるGPUは2019年末から2020年頃までになりそうだという情報を見かけた。


AMD GPUに関する噂話―“Vega 7nm”や“Navi”やその次【6/14追記】
https://northwood.blog.fc2.com/blog-entry-9399.html


結局、事実上私の予想通りになってしまったわけだ。


Zen2等のCPUにしても、7nmで生産されたものが市場に出回るのはやはり2019年の後半以降になると思われる。

もしそれよりも早く生産が始まるとしても、それはサーバー向けのチップが優先されるだろう。


それから最近思うのだが、鳴り物入りで出たRaven Ridge(ZenコアのAPU)も、思ったほど売れていないように見える。

私の目にそう映っているだけなのかもしれないが、日本国内で売られているRaven Ridge搭載のノートパソコンがあまりに少なすぎる。DELLなどが数機種カタログに載せているが、Intel製CPUを使う機種とのラインナップの差には目を覆うばかりだ。

よって、デスクトップ向けが私の予想に反して早く出た理由は、やはりノートパソコンに採用される数が少なくてタマが余ってしまったからだと改めて思った。


このような状況なので、Intelは一応焦りを見せたものの、事実上大した脅威になっていないのかもしれない。

ただ一定のシェアを奪われた事は確か。

そこは王者のプライドにかけてツブしにかかっている。

もしかすると、ノートパソコンへの採用が少なく、しかも採用機種が妙に高価格なのは、Intelから圧力がかかっているからなのかもしれない。


こんな事では7nm世代のチップが遅れている事が、AMDにとってさらに重い枷になりそうだ。


AMDの7nm製品は今年中に出るらしい
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-06-06


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

エルピーダを潰した男 [雑談]


かつて日本は、世界シェアの8割を超えるDRAM生産大国だった。

だが1990年代半ばに韓国勢にシェアを追い抜かれると、そのまま浮かび上がることなく2012年にはDRAM業界から完全に消え去ることになる。

元々日本のDRAMは高品質が求められるメインフレーム向けの製品で開花し、その後のパソコンブームでも高品質かつ低価格でシェアを欧米企業から奪っていった。しかし1995年のWindows 95登場以前は、DRAMはかなり高価な半導体部品だった。高価でも取引が成り立ったのは、パソコンそのものが高価であり、用途も主に企業向けのものが多かったからだ。しかしWindows 95の登場によってパソコンは一気に一般消費者の生活に溶け込み、低価格化の圧力が何倍にも増えた。


DRAMはIntelが発明した画期的な半導体メモリだったにも関わらず、発明したIntel自身はなんの役にも立たないゴミとしか思っていなかった。Appleの共同創業者であるスティーブ・ウォズニアックが、Apple 1を生産する為にIntelへDRAMをクレと直談判した話は有名で、その場で無償提供されたのはそのような背景があった事も有名な話だ。

その後DRAMはどうなったか。日本人が発明したフラッシュメモリもそうだが、発明した大本は軒を貸して母屋を奪われる事になった。

こんな歴史もあるDRAMだが、元々非常に高価だったものがほんの数年でガケを転がり落ちる勢いで価格が下がり、これにDRAMを生産する日本企業群(当時非常に多くの日本企業がDRAMを生産していて、沖電気などパソコン業界で今ではほとんど聞かない会社まで作っていた)はまったく追随できず、最後に残ったNEC・日立・三菱のDRAM部門が合併統合して出来たのがエリピーダメモリという会社。

だが、日本企業の悪癖を解消せず合併したためにその後も業績は落ちるばかりで、ここに登場したのが今回の主人公、“エルピーダを潰した男”こと坂本幸雄である。


彼はそれまで、いくつもの会社を再生してきた再生請負人として名を馳せていた。エルピーダの再生も、その実績を買われての事だった。

しかし彼は、いわば“他人のふんどしで相撲を取る”ことに長けているだけで、自身はどこにでも居る普通の日本人だった。実際、彼を良く知る者達の間ではあまり評判は良くなかったようだ。

恐らく本人はこれまでの実績から自信をもってエルピーダの再生に取り組んでいた事だろう。
だが不幸にも、エルピーダは彼と同類の巣窟であり、トップに着いた人物がそのような者であれば、およそ会社の再生を自力で行える状況ではなかった。

彼が社長に着いてから行った事は、とにかくこれまで培った技術を使い、なんとか売り上げを伸ばそうというものだった。落ちぶれた原因を排除し、文字通り再生するという手法を取る事が出来なかったのだ。

その結果、エルピーダは倒産した。会社更生法を適用させ、国民の血税を注ぎ込んだにも関わらず。


そんな彼が、日本の半導体業界を憂い手記事を寄せている場所がある。

坂本幸雄の漂流ものづくり大国の治し方
http://wedge.ismedia.jp/category/sakamotoyukio

こうした話に詳しい方ならわかると思うが、彼の語るもっともらしい言葉はほとんどが過去誰かが言った言葉である。それを自身の言葉として引用するのは良いのだが、文章を読むと先人に対する敬意を感じないのは何故なのか。

つまりここでも彼は、他人のふんどしで相撲を取っていたのだった。


かつてアメリカのTVドラマに「地球を売った男」なるものが、地球を侵略するエイリアン側の登場人物として度々出ていたが、彼がエルピーダでやった事は最終的にそんな感じなのだ。

エルピーダ倒産前後の様々な事件を見るに、計画倒産と言われても仕方が無い事がいくつもあって、最初からそうするつもりだったのではないかとすら思えてしまう。

今彼は中国で、新たにDRAMを開発する会社を立ち上げ、活動中である。
一部では日本の技術を中国に売り渡す悪党のように扱われているが、私も同感である。

「エルピーダを潰した男」坂本幸雄。

エルピーダ倒産のシナリオは、中国の半導体業界のためにあったのかもしれない。


坂本さん、エルピーダを潰したのはあなただ
http://biz-journal.jp/2017/05/post_19071.html


追記
この記事では“彼”こそが戦犯であるような書き方をしているが、実際には彼一人の責任でエルピーダが潰れたわけではない。まあ、“彼”が社長だった、という事で。
だが根っこは、無関係に思える我々日本人全ての心の中にある事だけは間違いない。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

Intel製のビデオチップを載せたカードが帰って来る [ハードウェア]

二十年の時を経て、あのIntelのビデオチップを載せたビデオカードが帰って来る。

Intelは過去、ハイエンドビデオカード市場に挑戦的な製品を投入した事がある。

当時投入されたそれは、i740というチップ。

だがチップの開発は難航し、市場に出た時には時代遅れだったばかりか、もしスケジュール通り出たとしてもハイエンドには少々届かない性能でしかなかった。

なので、Intelはその後i740を基本としたグラフィックスコアをチップセットに内蔵し、たったの一製品を投入しただけでビデオカード市場から撤退してしまった。

あれから約二十年。
Intelは2020年にディスクリートGPUを投入する事を発表した。


Intel、2020年に「i740」以来の“単体GPU”投入を予告
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/1127340.html


記事にもあるように、昨年IntelはAMDよりRadeonシリーズのアーキテクトであり、開発責任者でもあったRaja Koduri氏を引き抜いている。

AMDの行方
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-04-27

あの時点でこうなる事は時間の問題だったかもしれない。

私は、Core i シリーズのGPUを強化するためだと思っていたのだが。

いずれにしろこのような発表がなされた以上、どのような製品が市場に出てくるのか我々消費者は克目して待つべきだろう。なにしろあのIntelとRadeonのアーキテクトが手を結んだのだ。


もう10年近く、AMDとNVIDIAの二強に寡占されているビデオカード市場である。

個人的には今でもVIA傘下で細々と活動するS3から、Chromeの後継チップでも出たらなァと思ってはいるが。

まあ、期待外れになる可能性もあるが、まずはお手並み拝見といこうか。


参考:

S3 Chrome
https://ja.wikipedia.org/wiki/S3_Chrome


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

複雑化するディスプレイ状況 [ハードウェア]

私は興味本位でパソコンに関する様々な事を調べるが、その中にパソコン用ディスプレイがある。


現在パソコン用ディスプレイは液晶パネルを用いるものがほとんど全てだが、この液晶パネルは非常に多くの種類があり、大雑把な形式だけでも「IPS」「VA」「TN」と3種類あり、それぞれの方式も新旧で複数種類あったり、技術を開発した会社や製品のグレードなどによっても種類が細分化されている。

そのうえ、ディスプレイとして製品化されると、パネル以外の要素も加わる事になって正に千差万別といった状況で、何も考えずに選ぶと買って後悔する事になりかねない。

もちろん“ただ絵が出ればいい”というのなら、何を買ったところで後悔などないのだろうが。


こうした中、近年はこれらに新しい要素が加わった。それは“HDR”と“広色域”である。

PS4 Proの不具合とされる問題について
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2016-11-20

過去にこのような記事も書いたが、今日はこの事にも関連する情報を見つけたので書こうと思う。



きっかけはAMDの提唱する“FreeSync”について興味を持った事だった。

私は3Dゲームなどしないが、最近新しくディスプレイを欲しいと思って色々な製品を見ていくうちにFreeSync対応ディスプレイというものが気になったため、調べる事にした。

すると昨年1月に“FreeSync 2”というものが出ている事を発見した。

西川善司の3DGE:AMD,HDR対応の「FreeSync 2」を発表
http://www.4gamer.net/games/295/G029549/20170101001/

この記事を読むと、FreeSync 2とはHDRに関する技術であり、従来のFreeSyncと異なってゲームのフレームレートの変化にディスプレイ側を同期させるものとは違う技術であるという。なので、FreeSyncとFreeSync 2の両方に対応するディスプレイがあり得る(というかFreeSync 2に対応する製品はFreeSyncに対応しないという事は製品コンセプト上ありえない)という事だ。

そしてこの記事を読み進めていくと、このような記述を見つける事になる。

“HDR対応において,ゲーム開発者が実際に現在進行形で困惑していることがある。(中略)現在のHDR対応ディスプレイデバイス規格において,「出力するディスプレイデバイスのHDR対応スペック」をアプリケーション(≒ゲームプログラム)側から取得する術はないからである。”

これを読んで私は思った。これではゲームどころかビデオでも、HDR表示が正常にされない場合が出てくるのではないか?

そしてこの話にはまだ続きがある。

“実際に販売されているHDR対応の4Kテレビ製品では,直下型バックライトを使用する上位機だと1000~1400nitくらいはある一方,エッジ型バックライトの液晶モデルや有機ELモデルでは600~800nitくらいしかない。こうしたテレビで,前述したような「1000nit想定」のHDR映像を映すとどうなるかと言えば,明るい部分が白潰れしてしまう。”

なるほど。
パネルの種類やバックライトの形式などによってもこれだけ違いがあるのか。
だとしたら、HDRの対応具合によって、表示内容を調整する必要が出るわけだ。
そしてFreeSync 2は、この情報をなんとかアプリケーション側に伝えて、表示内容の調整をしようという技術であるようだ。


ここまでの話をまとめると、HDR対応テレビ(もちろんパソコン用ディスプレイも)はHDR対応と言いながらもその対応内容は一貫しておらず、表現可能なダイナミックレンジの幅はまちまちであるということ。そして現状では製品ごとの能力をアプリケーション側で把握する方法が、HDRの規格自体に存在しない、という事だ。FreeSync 2はこの問題を解決するための技術であると。


というわけでHDRの話はここまで。次は“広色域”だ。

先に引用した記事の続きにはこの“広色域”の話も出てくる。

“広色域”とはディスプレイの表現できる色の範囲について、過去に存在した規格よりも広い範囲で色を表現できるように定めた規格についての事で、過去から現在まで一般的なパソコン用ディスプレイは「sRGB」という規格を基準に表現できる色の範囲を定めているが、これから“広色域”に対応するディスプレイは「BT.2020」という規格を基準に表現できる色の範囲を定めるようになる。

だが、“定めている”といってもその範囲は製品ごとにかなり異なる。わかりやすい例では、「sRGB」でも70%の範囲しか対応しないものから100%以上対応する製品があり、これはもちろん「BT.2020」に対応する製品でも同様。
つまり、“広色域”と言っても製品によって表現できる色と表現できない色に大きな違いが出てくるのだ。

記事にはFreeSync 2がこの色域や色空間といったものまで、接続されたディスプレイの対応範囲を取得する事でアプリケーション側の表現を調整させる機能を持つらしい事が書かれている。


この色域の問題で具体的な例を言うと、ものすごく濃い青を表現している画像を、この青が含まれる色域に対応しないディスプレイで表示するとその青の部分がそれより薄い青になってしまい、本来とは違う色になる。たとえばとてもめずらしい濃い青色の花が、どこにでもある普通の青い色の花になってしまう。
宝石などを表現しようものなら、色の濃さが正常に表現できなければ本来の美しさや価値がディスプレイ上に表現できない事になるのだ。

これはゲームなどでは画面上の“モノ”の識別に関わる部分であるため、今後「BT.2020」対応を前提にゲームを作るとディスプレイによって見え方が変わってしまい、極論すればプレイに支障が出る可能性もある。

もちろん、ゲームはしないが、写真を扱ったりビデオを見るとか編集するような人にも気になる問題だと思う。

この問題は今に始まった事ではないにしても、今後は色域について差別化を表に出した製品やそれを前提にしたコンテンツが一般的になる事で、ディスプレイを買う時にまた悩む要素が増える事になるのは間違いない。


というわけで、これまでは単に大きさとか見やすさや目が疲れにくいなどの条件で選びがちなディスプレイだったが、今後は明暗の表現範囲である「ダイナミックレンジ」と色の表現範囲である「色域」まで意識しないと困るようになる。

それでも気にしない、気にならない人ならばなんの問題もないだろうが、ゲームやビデオなどで払った対価にふさわしい本来の価値を得たいのならば、こうした事にも注意を払うべき時代が来たのだと、私は思う。



nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

昨日の話の続き [ハードウェア]

昨日、私はこのような記事を書いた。

AMDの7nm製品は今年中に出るらしい
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-06-06


記事中では7nmなAMD製チップについて私の思った事を書いたが、記事中でネタ元として紹介した記事には12nmで製造される新しいRYZENについても触れられていたにも関わらず、昨日はその事に関してはなにも書かなかった。他の情報サイトなどではむしろそちらの方が重大発表だったかのような記事すらあったのに、だ。


その新しいRYZENとは「新しいRyzen Threadripper」の事で、現在販売されているRYZEN 2000系のチップ(Zen+コア)を4つ搭載した32コアのCPUとして市場に大きなインパクトを与えている。

だが私はこの製品にあまり興味が無い。

何故なら、同じ4チップ構成のEPYCと違い「Threadripper」はメモリチャネルが4本しかないためだ。比較対象のIntel製Core i9-7980XEも4チャネルだが、こちらは18コア。メインメモリの帯域がIntelのCore iシリーズよりも低いRYZENでは、32コアの性能を活かすにはなおさらEPYCと同じ8チャネルが必要だと思う。だが製品の性格上8チャネルは不可能なので4チップで4チャネルという構成になったのだろう。

おかげでベンチマークの結果はモロにメモリ帯域が足枷になっているようであり、AMDの何が何でもIntelに負けられないという方針がそろそろ空回りしはじめるのではないかという不安を抱かせる。



というわけでThreadripperの話はもういいとして、今回のニュースを見て私が最も気になる事は7nmのRYZENが何時販売開始になるのかという事。

これに関しては「7nmのRadeonの年内出荷」という発表はまったくヒントにならない。

何故なら7nmのRadeonはTSMCで製造されるからだ。対してRYZENはGLOBALFOUNDRIES(以下GF)で製造される。

EPYCが2019年出荷と言われても、それが何時になるのか。Radeonの製造がTSMCになった事が、GFの7nmプロセスの開発が遅れている事を示している。もちろんGPUとCPUの製造プロセスは同一ではないから、かならずしもCPU用のプロセス開発が遅れているとは言い切れないのだが。

もしEPYCが2019年の早々に出れば、今から一年後くらいの2019年7月頃にはRYZENも出るのだろうか。

ヘタをすると2019年末まで延びかねないのが怖い。


追記:

次のCore Xは28コアでメモリチャネルは6本だそうだ。
まだ本当に出るかわからないのだそうだが、もし出れば次期Threadripperは確実に負ける事だろう。

Intelの28コア新CPUはSkylake-SPベース? (以下略)
https://news.mynavi.jp/article/20180607-computex15/


参考:

AMDの7nmチップは2019年以降から
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-02-01



nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

AMDの7nm製品は今年中に出るらしい [ハードウェア]


この記事によると、AMDは7nm世代のVEGAを今年中に出荷するらしい。


第2世代Ryzen Threadripperは衝撃の32コア(以下略
https://news.mynavi.jp/article/20180606-642693/


記事によると“消費電力を半減させ、性能を1.35倍に出来る”らしいが本当だろうか。
だとしてもGeforceの対抗とするには少々心許ない気が。
何故なら今年中に出るはずの、10nm世代のGeforceに勝てるかは微妙な気がするからだ。

だが過去のRadeonに採用されて、その後AMDだけでなくNVIDIAでもゲーム用カードでは採用が見送られていたHBM採用が復活する。搭載容量も驚きの32GBだ。

次のハイエンドRadeonは、性能が段違いで上がるだろうが価格も大きく上がりそうな予感がする。


このようにビデオチップの7nm化が一足先に実現する一方で、7nmなCPUの方は過去に発表されたスケジュール通り、2019年中の出荷が予定されていると発表された。

記事中には次のEPYCがZEN2コアで出るという話が書かれていて、これがRYZENではないのはサーバー用のCPUが優先されるからだと思われる。

現在7nmのチップ生産に利用されるリソグラフィは従来のArF液浸露光なので、回路の焼き付けに何度も露光を繰り返さなければならない。そのために必要な「マスク」という遮光板は非常に高価であり、増えた枚数分は工程にかかる時間と共にコスト増の要因になる。

従って、歩留まりが低い内は安価な一般向けのCPUではなく、高価なサーバー向けに回す方が経営上健全な判断だと思う。もしこれがIntelならば、必要とされるCPUの数がケタ違いなので出荷延期となるかもしれないが、AMDならば需要がIntelよりもはるかに低いところから徐々に伸びていくので、その分歩留まり改善を見込んだ早期出荷が可能という見方も出来る。

実際の歩留まりが来年予定されている出荷予定日までにどの程度になるかはわからない(それ以前に歩留まりがどの程度かなど発表もされないから出荷状況から想像するしかない)が、余裕があれば同時期にRYZENにもZen2コアが回ってくる可能性もゼロではないかもしれない。



nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

Radeonの歴史とWindowz10で動くチップ [ハードウェア]

ここ数年、どうにもRadeonに元気が無い。
理由は色々あるが、NVIDIAが強すぎるというよりAMDが墓穴を掘っている感が拭えないのは私だけだろうか。


ところで近年のパソコン用ビデオチップは、メーカーが二つしかないのに種類があまりにも多い。性能別のクラス分けが細分化されすぎている上にそこへ新旧世代が入り混じっている事と、Windowz10のサポートの問題もあってかなりややこしい事になっている。

殊にRadeon系はアーキテクチャの違いでズバッとサポートの切り捨てがあったりするので、どの世代のどのチップが最新のWindowsに対応するのか、そしてチップごとのドライバ対応具合がどうなっているのか非常に解り辛い。


というわけで、自分のためにRadeonの歴史とアーキテクチャの整理をしようと思った。

以下はコアの型番ごとに必要最低限と思われる情報を出来るだけ三行にまとめている。


Radeonの歴史(初代~VEGAまで)

AGP世代

・R100/RV100(Windowz 98~Xpまで対応)
 ATI時代に開発された初代Radeon、2000年4月登場、型番は無し又は7000番台
 DirectX7までサポート、Windowz 9x~Xpまで対応
 代表的なチップは初登場の無印Radeon、ハイエンドモデルのRadeon 7500


・R200/RV200(Windowz 98~Xpまで対応)
 第二世代Radeon、2001年8月登場、型番は8000番台及び9000番台の下位モデル
 DirectX8.1までサポート
 代表的なチップはRadeon 8500、RV200を使ったRadeon 7500の省電力モデルも出ている


・R300/R350/R360/RV350/RV360(Windowz 98~Vistaまで対応、64bit Driver有り)
 第三世代Radeon、2002年7月登場、型番は9500~9800番台
 DirectX9.0までサポート、下位モデル(Radeon 9000~9250)はRV200のリネーム品
 代表的なチップは初代のRadeon 9700、最終モデルでハイエンドのRadeon 9800XT


PCI Express世代

・RV370/RV380(Windowz 2000~Vistaまで対応、64bit Driver有り)
 初代X型番Radeon、初登場は2004年6月、型番はX300~X600のX3桁型番
 DirectX9.0までサポート、ミドル~ローエンド向けのR300系チップ発展型
 代表的なチップはRadeon X600 XT (X550のリネーム品でX1050が存在)

・R4xx/RV4xx(Windowz Xp~Vistaまで対応、64bit Driver有り)
 初代X型番Radeonの上位チップ、初登場は2004年5月、型番はX700~X850のX3桁型番
 DirectX 9.0bまでサポート、PCI Expressへの過渡期でAGP版も存在
 代表的なチップはハイエンドのRadeon X850 XT


・R5xx/RV5xx(Windowz Xp~Vistaまで対応、64bit Driver有り)
 第二世代X型番Radeon、初登場は2005年10月、型番はX1300~X1950のX4桁型番
 DirectX 9.0cまでサポート、PCI Expressへの過渡期でAGP版も存在
 代表的なチップはハイエンドのRadeon X1950 XT


・R600/RV610/RV630(Windowz Xp~8まで対応)
 初代HD型番Radeon、初登場は2007年5月、型番はHD2000~HD2900の2000番台
 DirectX10.0までサポート、これよりGDIのハードウェア2Dアクセラレーションを削除
 代表的なチップはハイエンドのHD 2900 XT、ロングセラーのHD 2400


・RV670/RV635/RV620(Windowz Xp~8まで対応)
 第二世代HD型番Radeon、初登場は2007年11月、型番はHD3410~HD3870の3000番台
 DirectX10.1までサポート、R600/RV600系の改良型でハイエンド向けチップは無し
 代わりにハイエンド向けカードにはミドル向けチップ2個を搭載してお茶を濁す


・RV7xx(Windowz Xp~8まで対応)
 第三世代HD型番Radeon、初登場は2008年6月、型番はHD4350~HD4890の4000番台
 DirectX10.1までサポート、アーキテクチャを一新するがハイエンドチップ無し
 相変わらずハイエンド向けカードにはミドル向けチップ2個を搭載


・Cedar、Redwood 、Juniper、Cypress(以降Windowz 10まで対応)
 第四世代HD型番Radeon、初登場は2009年3月、型番はHD5450~HD5970の5000番台
 DirectX11までサポート、ハイエンドチップ無し
 当然、ハイエンド向けカードにはミドル向けチップ2個を搭載


・Cedar(HD6350のみ)、Caicos 、Turks、Barts、Cayman
 第五世代HD型番Radeon、初登場は2010年8月、型番はHD6350~HD6990の6000番台
 DirectX11までサポート、ハイエンドチップの開発を諦めた最後のRadeon
 その代わりローエンドのHD6450は大ヒット&超ロングセラー


・Cedar(HD7350のみ)、Caicos、Turks、Cape Verde 、Pitcairn、Tahiti
 第六世代HD型番Radeon、初登場は2012年1月、型番はHD7350~HD7990の7000番台
 DirectX12までサポート、アーキテクチャを一新した初代GCNアーキテクチャ
 HD7350~HD7500番台は旧世代チップのリネーム品(当然GCNではないので注意)
 代表的なチップはハイエンドのHD7970、大ヒットしたHD7750/HD7770


・Cedar(HD8350のみ)、Caicos、Oland、Cape Verde 、Bonaire、Pitcairn、Tahiti
 第七世代HD型番Radeon、初登場は2013年1月、型番はHD8350~HD8990の8000番台
 DirectX12までサポート、大ヒットした初代GCNコアを引き続き使用
 HD8350~8500番台は旧世代チップのリネーム品、HD8770のみGCN 2nd gen


・Cedar(R5 210)、Caicos、Oland、Cape Verde 、Bonaire、Pitcairn、Tahiti、Hawaii、Tonga
 初代R型番Radeon、初登場は2013年8月、型番はR5 210~R9 295 のRx 200番台
 DirectX12までサポート、GCN 2nd genアーキテクチャ
 R7 260/260XとR9 290/290X以外は旧世代チップのリネーム品、R9 285のみGCN 3rd gen


・Oland、Cape Verde 、Bonaire、Curacao、Pitcairn、Hawaii、Tonga、Fiji
 第二世代R型番Radeon、初登場は2015年5月、型番はR5 330~R9 390 のRx 300番台
 DirectX12までサポート、GCN 3rd gen、ハイエンドは数字ではない名が付く
 R9 380/380XとR9 Fury/R9 nano/R9 Pro Duo以外は旧世代チップのリネーム品


・Polaris 10/11
 初代RX型番Radeon、初登場は2016年6月、型番はRX 460~480 の400番台
 DirectX12までサポート、GCN 4th genアーキテクチャのミドル~ローエンドGPU
 ハイエンドは引き続きR9 Fury/R9 nano/R9 Pro Duoが担う


・Polaris 20/11/12
 第二世代RX型番Radeon、初登場は2017年4月、型番はRX 550~580 の500番台
 DirectX12までサポート、GCN 4th genアーキテクチャのミドル~ローエンドGPU
 ハイエンドは引き続きR9 Fury/R9 nano/R9 Pro Duoが担う


・Vega10
 第三世代RX型番Radeon、初登場は2017年8月、型番はRX VEGA 56/64
 DirectX12までサポート、GCN 5th genアーキテクチャ
 遅れに遅れたRX世代ハイエンドだが、性能はGeForce系に一歩及ばず消費電力も多い
 GCN系はDirectX 12に最適化されている事を差し引いても残念


・Vega11
 APUに搭載されたVEGA、初登場は2018年4月、型番はRYZEN 5 2400G/RYZEN 3 2200G
 DirectX12までサポート、GCN 5th genアーキテクチャ
 RX VEGAがAMDのグラフィックス部門を苦境に追い込んだのと対照的に良く売れている
 ここまでこれ以外全て後付けビデオカードだが、CPU内蔵GPUで革命を起した記念に記載



以上、初代の2000年4月~2018年6月現在まで。

そして今回色々調べてわかったのは、AMDによるWindowz10正式サポートはRadeon HD 5000系以降(もちろんリネーム品の旧世代は省く)であり、共通する条件はDirectX11に対応するかどうか。これより古いものでVista又は7又は8用ドライバで動作する可能性があるのは“ Radeon 9500系以降 ~ Radeon HD 4000系 ”で、DirectX9に対応する事が境界線になっているようである。
もちろん正式サポートの無いドライバは動作する保証が一切無いので、動かない場合はあきらめるしかない。

尚、ここにまとめた情報は基本的にAMDの公式サイトとWikipediaのUSサイトを参考にしていて、他にもWikipediaのJPサイトや各世代のカードが発売された時期のWeb上にあるパソコン系情報サイトの記事から情報を拾い集めてきた。

また、チップセット内蔵やモバイル系用後付GPUに関しては調べるのが面倒で省いているが、各OSのサポートは基本的にデスクトップ向けのGPUやAPUとほぼ同じである。

APUに関しては初代の3000系APUからBulldozer系APUの最終型番であるBristolridgeまでの全てが、Bobcat系のE350等3桁型番及びJaguar系A4/A6/E1/E2の4桁型番(デスクトップ用のAthlon 5350等も)など全てがWindowz10に正式対応していて、AMDの公式サイト又はWindows updateでGPUのドライバが手に入る。
さらに現行製品のRYZEN 3 2200G&RYZEN 5 2400Gは、そもそもWindowz10以外のドライバサポートが存在しない。

デスクトップ用のチップセット向けはAMD 785G(Socket AM2+/AM3)でWindowz10用のドライバがWindows updateで自動的にインストールされる事を確認しているので、この世代以降であればデスクトップもノートもWindowz10が利用できるだろう。(もしかするとAMD780か790GXまでいけるかもしれない)

また、冒険がしたいのなら、Radeon X1000番台までならばVista用のドライバで動作する事を私自身が確認していて、ノートパソコンのRadeon X1150とデスクトップのRadeon X1650でWindowz10の動作実績がある。これらより古いRadeon 9550/9600や9700/9800などもVistaの64bitドライバがあるので、動く可能性はある。AGP対応のビデオカードでは動作する環境をそろえる事が難しいかもしれないが。


これからWindowz10で旧世代のAMD製GPUを利用しようと思っている奇特な方がこの記事を見つけたならば、参考にしてもらえると嬉しい。


※追記
未確認だが、Radeon HD 2000系~HD4000系でもWindows updateにてWindowz10用ドライバがインストールされるようである。



nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

フラッシュメモリを発明した舛岡富士雄氏と、彼が率いる会社 [雑談]


現在のコンピュータでフラッシュメモリを搭載しないものはほとんどありえない。

一般の消費者が身近に使うパソコンやスマートフォンなど、フラッシュメモリがなかったらヘタをすると存在し得ないコンピュータで、フラッシュメモリが無ければ電源投入直後の立ち上げ動作に使うプログラムの格納に容量が少なく動作も遅いマスクROMやEEPROMに頼っていただろうし、スマートフォンもIBMや東芝が開発した0.85inch HDDなど超小型のハードディスクに頼ることになる。もしそうなっていたら、今ほど快適な環境では絶対になっていなかった事だろう(それはそれで私にとっては大歓迎な世界だが)。

そんなフラッシュメモリを発明したのが日本人の舛岡富士雄氏だという事を知っている人はどれほど居るのだろうか。


かつて全盛を極めた日本半導体産業は技術者主導で発展した産業であり、東芝やSONYなど、トップ企業の発展に大きく貢献してきたのも技術者達だった。

しかし彼らの活躍は1990年代に入ると終わりを告げる。

何故なら、技術者のおかげで成長した会社組織が、こともあろうか技術者の迫害を始めたからだ。

その結果技術者として生き残ったのはイエスマンか無能ばかりで、自分の意思で技術開発する扱いにくい変人達は次々と会社を追われていった。

舛岡富士雄氏もそんな迫害を受けた技術者の一人で、東芝から散々嫌がらせを受けた後に退社している。


ところで今日、私はこんな記事を見つけた。


EUVを適用した小型SRAMセル、imecらが発表
http://eetimes.jp/ee/articles/1805/31/news069.html


記事の内容にはあまり興味を引かれなかったが、冒頭の

“フラッシュメモリの発明者が率いる新興企業Unisantis Electronics Singapore(以下、Unisantis)”

という部分に目が行った。

そしてUnisantis Electronics Singaporeについて調べると、こんなWebサイトを発見。


日本ユニサンティスエレクトロニクス株式会社
http://www.unisantis-el.jp/jp/


そうか、新天地を作ったのか。


海外の、主に中国や韓国のエレクトロニクス産業で、急成長する業界の裏側で発展の礎となったのは言うまでも無く迫害され日本を追われた日本人技術者達である。そして迫害された技術者の多くが海外の振興企業に集められ、日本は没落し、その一方韓国は半導体製造で世界一、中国もある意味世界一の技術大国となり、今日の格差を作った。
(日本が今でもクビの皮一枚で先進国だと言えるのは、過去の遺産を食い潰してなんとか維持できているからに他ならない)

日本ユニサンティスエレクトロニクス株式会社という存在は、そんな日本の真っ暗闇の中に射した一筋の光に見えるのは私だけだろうか。



なぜ東芝は、利益の9割を稼ぐNANDメモリ開発者を辱めて追放したのか?
http://biz-journal.jp/2017/12/post_21816.html



nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

製造時にマルウェア搭載が当たり前になる [スマートフォン]

ZTE製品など数百種類ものAndroid端末のファームにアドウェアがプリインストール
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1123887.html


記事によると、ZTE製品などの中国製スマートフォンにアドウェア(マルウェアの一種で、その多くは広告などの機能以外にウィルスの侵入に利用するために作られる)がプリインストールされていたという。

被害地域はヨーロッパとアメリカの数カ国に跨っている。

このような例は過去にもあったが、今後は「製造時にマルウェア搭載が当たり前」になっていくという予感しかしない。何故なら、現在のスマートフォン業界はファームウェアの開発の多くを人件費の安い地域で活動する専門企業へのアウトソーシングに頼っているからで、ファームウェアの開発を発注した企業がマルウェアのインストールを監視しても、それを隠蔽する技術が常に進歩し続けている現在は監視そのものが無意味に近く、問題が発覚して初めてそれに気が付く事になるからだ。


今の所は中国企業の一部ブランドに限られているが、その内に世界中のあらゆるメーカー製スマートフォンもマルウェアが最初から搭載されるようになると私は思う。

なお、近年は問題が発覚してもあまり大きく取り沙汰されないような事例が多い。

なぜかと言えば、それはマルウェア開発のテストとして行われ、主にデータ収集目的である事が多いからだ。そして本番ともなれば、それはまず発見されることは無い。もし発見され対策が行われたとしても、それはすでに仕事が終わった後なのだ。


というわけで、現在の業界構造が変わらない限り、この問題は永遠に続くことだろう。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

Windowsはタイムマシンか [OS]

とあるWindowz10 RS4をインストールしたパソコンのセットアップを行っていた時の事。

何故かWindows Defenderのアイコンが赤くなり、リアルタイム保護がオフに。

設定でONにしても、即座にOFFに戻る。


そんなこんなで試行錯誤していると、ある事に目が行った。

それは、“前回の更新が1601年1月1日の9時に行われている”という事。

time_m.png

このパソコンは何時の間に過去へタイムスリップしたのだろうか?


まあこの日時はWindowzの“FILETIME 構造体の起点”というものらしく、他にもこのような例があるらしいのだが。

なんにせよ、そのパソコン(DELLのなんとかいうデスクトップ)でのRS4のセットアップは色々とトラブルが出て大変だった。

最終的には使えるようになったが、ネットで検索するとRS4のトラブルは非常に多い。

生産性向上とか時間を作るとか。

「Windowz10 April 2018 Update」(RS4)は、私にとっては時間の浪費を強要させられる、Micro$oftの主張とは間逆なOSである。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

あふぉっくす [SSD]

最近はSSDの価格下落が激しく、256GBでも7000円を切る製品が増えてきた。

そんな中、格安SSD ブランドの一つ「AFOX」の、256GB SSDが6480円と激安なのを見つけて衝動買い。

そして中身が気になるので、箱から出して即座に解体してしまった。

afox_01.jpg
部品構成は上下分割のケースと中身の基盤、それに写真にはないがM2x2.5皿ネジ1本。

afox_02.jpg
中身の拡大写真。エプソンのGT-7700Uというフラットベッドスキャナで撮影。

このような中身で、コントローラはRealtekのRTS5731、キャッシュ用のDRAMはNANYAのNT5CB128M16FP、NAND FLASHチップはSK-hynixのH27Q2T8CEC9Rがそれぞれ一個。また写真は無いが基盤裏にはSOP 8pinのNOR Flashが一つ、ファームウェア格納用に貼り付けてあるが、「H25S40 BGN180D」という刻印で検索してもメーカーや型番はわからなかった。


性能などについてはRTS5731搭載の他SSDと大差無いだろうし、格安SSDという事で興味も無いために計測しない。

またコントローラについてはネット上ではすでに判明していたが、まあそれも良し。

ちなみにAFOXの256GBは先人達による報告でコントローラが二種類報告されており、今回のRTS5731は3種類目だ。

まあ格安SSDという事で、今後も中身は変わってくるだろう。


それから最後に一つ。

SSDのガワが、格安SSDとしてはありえない高級品である事に関心してしまった。

上下分割のケースはアルミ板のプレス成形品をアルマイト加工しており、上ブタ上面のスミは4面切削加工で面取りがしてあるのだ!上ブタ上面のスミ4面切削加工なんて、Intel製の高級SSD以外に見たことが無い。

安いSSDは大手メーカー品でも安っぽいプラスチック製が多く、この点は非常に好感が持てると思った。

ただし問題は中身の信頼性だ。この辺りはある程度の期間使い続けなければわからない。


参考:AFOX 256GB アヒル先生にて検索した結果
https://duckduckgo.com/?q=AFOX+256&t=ffsb&ia=web


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

半年振りにPRIME B350-PLUSのUEFI BIOSをアップデート [ハードウェア]

タイトル通り、今日はPRIME B350-PLUSのUEFI BIOSをアップデートした。

前回は昨年11月なので約半年振りだが、この間に6回ほど更新があった。しかし毎回更新するのは面倒なうえに失敗のリスクもあるので今まで無視していたが、CPUの脆弱性問題もあるのでその解消のためにアップデート。

ちなみに今回アップデートしたUEFI BIOSのアップデート内容は以下の通り。

PRIME B350-PLUS BIOS 4011
Update AGESA 1.0.0.2a + SMU 43.18

内容的には先日出たPinnacle Ridge(Ryzen 2000系)への対応と、AMD System Management Unit に対するアップデートである模様。

明確には説明されていないが、これでCPU脆弱性問題の緩和になったのだろうか?


それにしても毎回アップデートの度にUEFI BIOSの設定をやりなおす手間が面倒だ。

今回は事前にオーバークロック情報の設定をUEFI BIOS内とファイルへの2箇所に保存して、これをアップデート後に読み込もうとしたが、UEFI BIOSの保存領域はアップデートでクリアされたようで保存した設定が消えているし、ファイルに保存した方は読み込むと内容が壊れているというメッセージが出て読み込めなかった。

せめてメインメモリの設定だけでもこれで復帰させたかったが、結局全て手作業で設定のやりなおした。


まあ、今後はもうよほどの事が無い限りUEFI BIOSなど設定画面すら出すことは無いだろう。

だがしかし、その“よほどの事”が割りと頻繁に起き得るのがパソコン業界。

またバグとかCPUの脆弱性などでアップデートが必要になるのだろうなあ。


PRIME B350-PLUS BIOS & FIRMWARE
https://www.asus.com/us/Motherboards/PRIME-B350-PLUS/HelpDesk_BIOS/

PRIME B350-PLUSのUEFI BIOSアップデート
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2017-11-24

PRIME B350-PLUSのUEFI bios更新でハマった話
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2017-09-25

PRIME B350-PLUS のUEFI BIOSのアップデート他
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2017-05-25

Ryzenに内蔵されるセキュアプロセッサの脆弱性について
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-03-23


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

ギブソンの経営破綻で [ハードウェア]


もう一週間以上前の話だが、米老舗ギターメーカーのギブソンが経営破綻。

私はギターなど興味がないが、それでも名前くらい知っているほどの有名な会社だ。


このギブソンのどこがパソコンと関わっているのかというと、TEACを子会社とし、ONKYOと資本・業務提携をしているところ。


TEACというと一般にはオーディオ機器メーカーとして有名だが、パソコンで使われる各種電子部品では今でも存在感があるし、かつてはハードディスクとフロッピーディスクドライブにCDやDVDのドライブも製造していた。(TEACのHDDとFDDは今でも持っているし、私が初めて買ったCD-RドライブはTEAC製であり、その後も光学ドライブはTEAC製を数多く買っている)

ONKYOもTEAC同様オーディオ機器メーカーであるが、こちらもパソコンやタブレットなどを製造している。


この件に関してネット上の情報を調べてみると、ONKYOはすでに提携をほぼ解消し、損失は極めて限定的で業務にほぼ影響は無いらしい。

また、TEACの場合は独立した運営を行っているらしく、こちらもほぼ影響は無いようだ。


私は個人的に両社に対する思い入れが強く、それぞれの製品も数多く愛用している事から色々と心配したが一安心。

後は老舗ギターメーカーとしてギブソンが今後どうなるのか。

再生に向けて動いているとはいえ、歴史ある同社が消えてしまうのはもったいないと思うので生き残って欲しい。



ギブソン破たんでオンキヨー、ティアックは「業績に影響なし」
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1805/02/news088.html

ギブソン、オンキヨー、ティアックのコラボ――「音と音楽」のショールームを八重洲にオープン
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1407/01/news136.html


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

NVIDIAがGPPを止める [セキュリティ]

先日、私はこのような記事を書いた。

NVIDIAは第二のIntelになるのか
https://17inch.blog.so-net.ne.jp/2018-04-18


この記事はNVIDIAによる市場の囲い込みが、GeForce Partner Program(以下GPP)というAMD製GPUの締め出しによる方法を取っている事に対する非難のために書いた。このような反応は世界中で起こっているので、この件に対してNVIDIAはGPPを取りやめる決断をしたようだ。


NVIDIAが非難殺到のGeForce Partner Program(GPP)を取りやめる
https://gigazine.net/news/20180507-nvidia-gpp-end/


記事中にはNVIDIAの弁解がこのように書かれている。

「最近、GPPに関して様々なことが言われており、その憶測はNVIDIAの意図をはるかに超えています。誤った情報と戦うのではなく、プログラム自体を取りやめることを決定しました」


これには政治家や官僚が自己保身の為に吐いているウソと同じ印象を受ける。

とはいえ、この方針転換が本当だとすれば、NVIDIAに対する消費者の印象も変わる。

これでこの騒動は一応の落着となるだろう。



ところでこの件と直接関係は無いが、NVIDIA製のGPUドライバに数年前からテレメトリ機能が付いているという話がある。

ずいぶん前にそのような記事を目にした記憶があったが、この一件で思い出して対処してみた。

このNVIDIAのテレメトリ、実装した当初から色々と問題になったために実装方法が当初と変わっており、現在ではサービス一つを停止して無効化するだけで対処出来るようである。

以下はその手順。


1.コンピュータの管理を起動する

  a.Windowz7の場合
   スタートメニューを開いて「コンピューター」を右クリック、「管理」をクリック

  b.Windowz10の場合
   スタートメニューを右クリック、「コンピューターの管理」をクリック

  ※デスクトップにコンピュータアイコンがあれば、これを右クリック→管理でも可能


2.該当するサービス「NVIDIA Telemetry Container」を停止・無効化する
  
  a.コンピュータの管理にある「サービスとアプリケーション」から「サービス」を開く

  b.「NVIDIA Telemetry Container」を探し出して、プロパティより停止・無効化する

NV_Tele_kill.png

以上。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

DDR5は何時から使えるようになるのか? [ハードウェア]


パソコンに関する海外の記事をいち早く紹介してくれる北森瓦版に、DDR5に関するこのような投稿があった。


CadenceとMicronがDDR5 4400MHzのデモを行う―2019年リリース予定
https://northwood.blog.fc2.com/blog-entry-9359.html


この記事によると、DDR5では過去の発表にあった通り6400MHz動作までを見込んでいるということだ。(DDRメモリは信号の立ち上がりと立下りの2回カウントする場合があるので6400Mhzと書いたが、リンク先の過去記事では実際の周波数である3200Mhzと表記されている)

DDR5で6400Mhzというと、DDR4で3200Mhz、DDR3で1600Mhz、DDR2で800Mhz、DDRで400Mhz。

DRAMの動作周波数は全ての規格で200Mhzになる。


今の所、JEDECで規格化され市販に至ったDDR4メモリモジュールの最高動作周波数は2666Mhz。3200Mhzにはまだ及ばない。

オーバークロックモジュールでなら3200Mhzどころか4000Mhzを超えるものまで出ているが、動作電圧は1.2Vではなく1.35Vかそれ以上なので、これらは規格外の製品である。

1.2V動作のDDR4-3200メモリモジュールが出るのは、まだ当分先の話になるだろう。

DDR3の場合はDRAMの動作周波数が133Mhzのモジュールが出て1年余りでDRAMの動作周波数が200Mhzの製品まで出揃ったが、DDR4は2年以上経ってもまだ出る気配すらない事を考えると、DDR5でも動作周波数の向上にはかなり時間がかかる事になると思われる。

最悪の場合DDR4が3200Mhzに到達する前にDDR5が出て、DDR5も6400Mhzに達する前に次の規格へ移行なんて事もあり得る。


また、記事では2019年には製品の流通が始まると書かれているが、これはサーバー用であり、モジュールが4400MHzならばDRAMは133Mhz動作のチップが使われる。DDR4で言えばDDR4-2133クラスの周波数(データ転送は2倍)となり、CASレイテンシは20CLKを超えると思われる。当然Buffered DIMMであり、一般のパソコンでは使えない。

DDR4の例から考えると、DDR5が一般のパソコン用として普及するにはサーバー用が出てから2年以上後になると思われる。(DDR4のサーバー用は2013年、一般用は2015年から利用が始まった)

だが、転送速度が2倍となった関係でマザーボード側に設計の制約が科されるかもしれない。具体的には最低でも6層基盤が要求され、さらにDIMMスロットは最大2本となる可能性がある。
この事が普及を先延ばしにするかもしれない。

しかもこうした制約にも関わらず実際の製品が出るには、DRAMチップの性能向上を待つ必要が出てくる可能性も考えなければならない。
サーバー用の部品と比べ安価に製造しなければならない以上、そのしわ寄せを吸収する必要があるからだ。

そのためさらに普及が遅くなる要素を抱えていると言える。


以上の事から一般のパソコン用にDDR5のメモリモジュールが利用できるようになるのは、早ければ2021年後半、遅ければ2022年以降になると私は予想する。

当然、来年予定されているIntelのIceLakeやAMDのRyzen2はDDR4のまま、そしてその後最低でも2世代に渡ってDDR4が使用され続ける事になるだろう。

AMDのプラットフォームであるSocket AM4も、恐らくDDR5対応のCPUが出るまで使われ続ける事になる。


参考:

多様化でDRAMが変わる、メモリ階層が変わる
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/650009.html

次世代ハイエンドDRAM「DDR4」の全貌
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/589890.html

次世代のサーバー/ハイエンドPC向けDRAM「DDR5メモリ」
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/1076835.html



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

貴重な「時間」をさらに無駄にさせます。 [OS]


Micro$oftの“Windowz10 April 2018 Update”(RS4)に関する記事が、まるで官製報道のようで笑える。


Windows 10 April 2018 Update を発表
https://blogs.windows.com/japan/2018/04/27/windows10_april_2018_update_announcing/


この記事にはこう書いてある。


“Windows 10 は(中略)皆様が大切にしていることのために使える貴重な「時間」をさらに作り出します。”


“貴重な「時間」をさらに作り出します。”(嘘)


今までWindowzがアップデートする度に無駄な時間を費やす事を強要されてきた。

そしてWindowz10は、かつてないほど時間の浪費を強いられるOSである。

しかも有料のOSでありながらOSに広告機能を内蔵していて、不要な機能やアプリケーションなどを削除しても半年ごとに強制で元に戻されるという、“貴重な「時間」をさらに無駄”にさせてくれるありがたぁ~いOS様なのである。


記事では時間を作り出す根拠として様々な機能の追加が挙げられているが、「タイムライン」は人間としての能力を損なうだけの“便利機能”であり、こんなモノに頼るようになったらそれこそ人として終わる。

「集中モード」など、そもそもそんなモノが必要になる事自体が間違っている事に誰も気付かないのだとしたら、それは人類の衰退を意味する。

少なくとも私にとっては不要であり、あっても時間の節約につながるようなシロモノではない。

まあこうした機能は利用者(少数派でありながら声が大きい者達)からの要望を元に作ったモノだろうが、本当にそれらが必要ならばそういう人は自分自身でそれが可能なアプリケーションを導入すればよい。不要な人にとっては無駄にメモリとCPUパワーを使って時間と電力まで浪費させる、迷惑以外のなにものでもないのだから。


もしMicro$oftが言葉通りのOSを作りたいのであれば、

OSとしての基幹部分(GUIと管理用の機能含む)を残して全ての無駄なアプリケーションを削除し、バグの修正とセキュリティアップデート以外のアップデートも行わず、可用性と安定性を極めるべきだ。



参考

Windows 10春の大型アップデートで変わったこと
https://news.mynavi.jp/article/compass-123/

複雑怪奇? Windows 10の大型更新とサポート期間を整理する
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1804/13/news024.html



nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

RS4は4月30日だと [OS]


Windowz10 RS4の配信が、4月30日であると正式に発表されたようだ。

正直な気持ちとして来て欲しくないが、私にはこれを押し止める力など無い。


過去の大型アップデートはほとんどをWindows Insider Programで配布されたISOを用いて正式発表の前にテストしていたが、もうヤメだ。


しばらく様子を見てからテストしよう。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

AMDの行方 [ハードウェア]

元AMDの著名CPUアーキテクトJim Keller氏がIntel入社
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1119519.html

かつてAMDでK7とK8及びZENの開発を行っていたJim Kellerが、Intelに入社した。

このKeller氏はCPUのアキ-キテクチャを開発していた人物であり、過去AMDが成功した3つのCPU、K7、K8、ZENの全てが彼の作品。(K10、Bulldozerは別の人が設計した)

そして昨年11月には、Radeonの開発を行っていたRaja KoduriもIntelに引き抜かれている。


Keller氏に関してはやることをやった後はさっさと他へ行く風来坊的なところがあり、ZENの開発が終わった2015年にAMDを退社しているが、今このような事態に至って改めて考えると、2015年にはすでにIntelより引き抜きの動きがあったのではないかと思わざるを得ない。

いずれにせよ、CPUとGPUの基本設計を行っていた二人がAMDを去ってIntelに入ったという事実は、今後両社の製品開発に多大な影響を与える事は必至。

今はZENの健闘によって上昇気流に乗っているAMDではあるが、Radeonがいまいちパッとしない状況もあって非常に先行きが不安になってしまう。


今はまだ大きな動きには至っていないが。

今から5年後には、AMDはこの二人が抜けた影響が、Intelにはこの二人が入った影響が、目に見える形になって現れているだろう。


チーフ・プロセッサ・アーキテクトがAMDを去る
http://www.hpcwire.jp/archives/9047

AMD Radeon部門のトップがIntelに移籍
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1090604.html


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

Pinnacle RidgeとはどんなCPUなのか [ハードウェア]

昨日4月19日午後10時に、日本国内での販売が解禁された“RYZEN 2000番台”こと“Pinnacle Ridge”。

製造プロセスが12LPに変わったものの、マイクロアーキテクチャ(CPUの設計図)の改良は無し、しかも基本動作周波数もほとんど同じと、1世代前のRYZEN 1000番台“Summit Ridge”と比較して一体何が違うのかよくわからないスペックだったのだが、各情報サイトのテスト記事を読むと意外にも性能差は大きかった。


まあベンチマークの結果などは専門のトコにおまかせして、ここではネット上に出回っている記事から拾い集めた情報を元に、何が変わったのかわかりやすくまとめてみる。

“Pinnacle Ridge”は“Summit Ridge”から多くの変更点があるが、性能に関わる重要な変更点のみを書くと


・製造プロセスが14LPPから12LPへ変更された(※重要:ダイサイズは同一)

・L1~L3まで全てのキャッシュ階層でアクセスレイテンシ(遅延)を低減(IPC向上)

・CPUの動的動作周波数制御や省電力制御を変更(一時的な動作周波数の最大値向上)


これらの改良によって実際の利用状況でどのような変化があったのか。それは以下の通り。


・前世代と比べ、平均して10%前後の性能向上

・キャッシュレイテンシの改善でIPCは競合のIntel製CPUに“ほぼ”追いついた

・消費電力が高負荷時で大幅上昇、低中負荷時は小幅上昇又は微減(条件により違う)


以上。

なお、“Pinnacle Ridge”はメインメモリの対応リストにDDR4-2933が追加されているが、AMDの説明ではメモリコントローラは一切手を入れていないらしい。これは12LP採用にともなって配線層に手が入った結果、信号の伝送マージンが増えたのではないかという仮説がある。だとしたら、より高クロックのメモリを利用できるようになる理由にはなる。

このメインメモリ周りについては書き始めると長くなるので、別に記事を書こうと思う。


他に変わった事といえば、性能と関係はないが販売価格が大幅に下がった。

初値の比較では2700Xが41000円前後と、64000円前後だった1800Xと比較して2万円以上安い。2600Xも1600Xの初値が33500円程度だったのが28100円前後と5000円以上安くなっていて、コストパフォーマンスは前世代と比べてかなり向上した。

しかも前世代は上位機種の一部でCPUクーラーが付属しなかったが、“Pinnacle Ridge”は全ての機種で付属する。
特に最上位の RYZEN7 2700Xには現在約8000円で単体販売されているWraith MAXの改良版である“Wraith Prism”(市場価値は60ドルらしい)が付属する事から、かなりお買い得感が増している。

ちなみに“Pinnacle Ridge”の販売開始に伴って、モデルナンバーは大きく整理された。“Pinnacle Ridge”が4種類しか無い事と、ハイエンドが2800ではなく2700である事もこれに関係し、「RYZEN7 2800Xが出る可能性は今の所無い」とAMDも明言している。



次は平均で1割にも及ぶ性能向上の理由について。

AMDの説明によると、IPCはキャッシュのレイテンシ改善で3%程度上がったという。

そしてターボコアやXFRによる最大動作周波数の向上に加え、さらにCPUの動的動作周波数制御の大きな変更により、前世代はXFRによるオーバークロックはCCX内で1コアのみの制限だったものが、その制限がなくなって全てのコアがXFRによるオーバークロック動作をするようになった。(ただしXFRはCPUの冷却が十分でないと効果を発揮できない)

キャッシュのレイテンシ改善と一時的な最大動作周波数の向上に加えXFRが全コア適用、この三つの要因によって、基本設計の変更を一切せずとも1割前後の性能向上が達成されたという事だが、おかげで非常に低いコストで1割の性能向上をもたらした事と引き換えに消費電力の増加を招いている。

これは12LPの採用で生まれるメリットを主に性能向上へ振り向けた事が理由で、通常は製造プロセスを微細化(或いは改良)すると消費電力の削減が見込めるのだが、AMDがCPU製造に利用している12LPの場合は諸事情でトランジスタの性能が14LPPと大差ないためにこのような結果になった模様。

要は若干のIPC向上とオーバークロック耐性が少し上がった(最大で4Ghz→4.35Ghz)だけ、というのが“Pinnacle Ridge”の正体であるようだ。



そんなわけで、今回AMDより新しく出た“Pinnacle Ridge”。

コストパフォーマンスは相変わらずIntelのそれを大きく上回り、実性能でも8コアと6コアの比較であるが最上位機種同士の比較でIntel製CPUに対しほぼ勝利を収め、これから新しくパソコンを組み立てる人にとっては非常に魅力的なCPUに仕上がっている。

一方で高負荷時の消費電力上昇はかなりのもので、少々扱いにくくなった。パソコンのケースが小さかったり、使用環境があまり冷却に向かない場合には注意が必要。

消費電力や熱の問題が気になる場合、絶対性能に拘らなければより安価で消費電力の低い前世代の“Summit Ridge”を選ぶのもアリだと思う。(流通在庫が残っている間しか買えないが。)

まあ、消費電力よりも性能だ!という人は迷わず“Pinnacle Ridge”。

長い物に巻かれると安心する人はIntelを買えばいいだろう。



参考記事:

AMDが12nmプロセスの第2世代Ryzenファミリを正式発表
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/1118117.html

“Pinnacle Ridge”こと第2世代Ryzenで、CPUパワー競争はさらに過熱する
http://ascii.jp/elem/000/001/666/1666508/

Ryzen 7 2700X/Ryzen 5 2600Xレビュー
https://news.mynavi.jp/article/20180419-618959/

クロック向上で注目される第2世代Ryzenをベンチマーク
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/review/1117989.html

Ryzen 7 2700Xを速攻OCレビュー! 競合比較で見えてくる新Ryzenのポテンシャル
http://ascii.jp/elem/000/001/665/1665993/

Ryzen 7 2700X,Ryzen 5 2600Xレビュー。
http://www.4gamer.net/games/300/G030061/20180419012/

Ryzen 7 2700X など第2世代 Ryzen ベンチマーク比較レビュー
https://www.pc-koubou.jp/magazine/2860




nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

NVIDIAは第二のIntelになるのか [ハードウェア]

AMD、“反競争的条件”や“ゲーマー税”を非難
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1117812.html

まあ、このネタは記事にするつもりはなかったが、AMDのこうした反応を見てやはり書く事にした。


最近のパソコン用ビデオカード市場は、事実上AMDとNVIDIAの2大ブランドに寡占されている。
かつてはS3や3dfxやMatroxなど、他にもいくつか独自にビデオチップを開発・生産する企業があって、それぞれ競い合っていたために他の選択肢があって楽しかった。

しかしその2社による寡占状態は、現在大きくバランスを崩しつつある。

それはNVIDIAのシェアがAMDを大きく上回って、独占に近付きつつある事だ。

こうなった原因の大半はAMDにある。数年前よりAMD製のGPUはNVIDIA製と比べて魅力が大きく減ってしまった。まるでかつての、Intel製CPUに対するAMD製CPUのように。

その結果、現在日本で売られているビデオカードの7割~8割はNVIDIA製のチップを使ったカードとなり、流通量が少ないからなのか、AMD製のGPUを使ったカードはかなり割高に感じる値段が付けられている。(割高な値付けがされているのは、NVIDIAの影響を否定できないかもしれない)

このような状況の中、NVIDIAはさらなる消費者の囲い込みを行い始めた。


NVIDIAがゲーミングブランドからAMDを締め出そうとしている「GeForce Partner Program」問題とは?
https://gigazine.net/news/20180327-nvidia-geforce-partner-program/


このGIGAZINEの記事を読めばわかる通り、NVIDIAからチップを買ってカードを生産する企業に対し、AMD製のチップを使ったカードを出来るだけ売らせないようにする働きかけを行っているのだ。

これはかつてIntelがパソコン製造販売会社に対し、AMD製のCPUを使ったパソコンを作らせないように働きかけた事と良く似ている。

この一件によって、私のNVIDIAに対する信頼は地に落ちた。

私はこれまで、純粋にNVIDIA製のGPUに対する性能と使い勝手を信頼して使い続けてきた。

だが、これからはもうNVIDIA製のGPUを使ったカードを選ぶ事は無いだろう。


参考:

2004年のPC業界を予想する
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0108/hot296.htm


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット
前の30件 | -